神経性無食欲症

■診断と治療

神経性無食欲症は、重度の体重減少と特徴的な精神症状に基づいて診断されます。神経性無食欲症の典型例は、少なくとも15%の体重減少、太ることへの恐れ、月経の停止、病気であることの否定などがみられ、それ以外の点では健康的に見える青年期の少女です。

治療は2段階で行われます。まず、体重を回復させて命を救う短期的な介入治療を行い、続いて、心理的な機能を改善して再発を防ぐための長期的な治療を行います。

重度の、あるいは急激な体重減少に対する初期の治療は、経験豊かなスタッフが断固とした、しかし優しい態度で患者に接し、ものを食べるように促してくれる医療機関で行うのが理想的です。まれに、静脈からの点滴や、鼻から胃にチューブを入れる方法で栄養を送りこむ方法が取られます。ときには医師が親、保護者、または裁判所からしかるべき法的権限を取得した上で、本人の意思に反して入院させることもあります。

栄養状態が改善されて容体が安定してきた患者には、長期治療を開始します。適切な量の食事を取るように指導する一方で、穏やかで思いやりのある安定した環境を確立することを目指します。薬を使った治療のほかに、個別、グループ、家族での心理療法を行います。かかりつけの医師と心理療法士が連携して治療を行う方法はしばしば有効ですが、この場合は必要に応じて摂食障害の専門家に相談したり、患者を紹介して診てもらうことが勧められます。

うつ病と診断された場合には、抗うつ薬が処方されます。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)など一部の抗うつ薬は、体重回復後の再発予防にも役立ちます。

神経性無食欲症と診断された人の10〜20%が、この障害や合併症(水分や電解質の異常、心不全、うつ病による自殺など)で死亡します。ただし、軽症の場合は見落とされることがあるため、神経性無食欲症になった人や、それが原因で死亡した人の正確な数は把握されていません。

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