神経性無食欲症
■原因
ANの発生原因については議論があるが、心理的要因・社会的要因・生物学的要因の3つの要素があると考える人が多い。
心理的要因が発病に影響しているのは明らかであり、ANの発病前には、発病に関連する何らかのエピソードが見出されるのが通常である。幼少期に性的虐待を含む虐待を受けること、あるいは高学歴であることがANの発症の可能性を増加するという報告もある。その他にも精神力動学的に様々な考察がなされている。
性的な成熟に対する恐怖
母親からの分離の問題・母親の拒絶:食べ物が母乳などを含む「母親のよい部分」を象徴するとみなすことができ、摂食拒否によって母親を拒絶しているという説。
対人関係の障害:原因なのか結果なのかは不明であるが、対人関係に障害を有する症例が多い。
失感情症(アレキシサイミア):自らの感情に気づくことができない・できにくいことを「失感情症(アレキシサイミア)」という。ANも失感情症の要素があることが指摘されており、自らのストレスやつらい気持ちに気づかず(否認して)、その代わり身体症状で表現しているという可能性がある。
嗜癖としての要素:ANの初期に、摂食量を制限して体重が減るという結果を得て満足し、更に摂食量制限にふけり、独特の気分高揚を示すことがある。この心性は薬物依存やギャンブル依存などの嗜癖行動との共通点があると言われている。
社会的要因もANの発症に関与している。メディアにおいてやせた女性、元気で快活な女性が賞賛され、内面よりも外見を重視するような風潮は、ANの発症の大きなの要因であろう。やせた女性がよしとされない社会ではANの有病率は少ない。
生物学的要因についても様々な研究が報告されているが、あきらかに器質的な脳の病変の存在は明らかにされていない。二卵性双生児よりも一卵性双生児の方が一致率が高いこと、AN患者の家族にはうつ病、アルコール依存、強迫性障害や摂食障害が多いことから遺伝的要因の関与も考えられている。ANの発病に関連する遺伝子がいくつか見いだされてはいるが、結論は出ていない。視床下部におけるドパミン、ノルアドレナリン活性の異常を指摘する研究もある。
神経性無食欲症01 神経性無食欲症02 神経性無食欲症03 神経性無食欲症04 神経性無食欲症05
摂食障害06 摂食障害07 摂食障害08 摂食障害09 摂食障害10
神経性食欲不振症11 神経性食欲不振症12 神経性食欲不振症13 神経性食欲不振症14 神経性食欲不振症15
神経性食思不振症16 神経性食思不振症17 神経性食思不振症18 神経性食思不振症19 神経性食思不振症20
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